ペプチド医薬品の最新開発・市場動向について調査結果を発表

2024-06-03  /  プレスリリース

~急成長したペプチド医薬品の開発・ビジネスの展望~

調査結果のポイント

  • ペプチド医薬品業界は、ここ数年で大きく変化
  • ペプチド医薬品(先発品)市場が急拡大し、インスリン市場は大きく減少
  • 「開発は高いが市場は低い」。ペプチド医薬品における日本の存在感

 ライフサイエンス・メディカル分野のリサーチ・コンサルティングを専門に行う株式会社BBブリッジ(神奈川県平塚市、代表取締役 番場聖)は、中分子医薬品として注目されるペプチド医薬品について、研究開発の最新動向や製造技術・製造ビジネスの動向、企業や市場動向などのビジネスの現状や展望について調査・分析を行い、その結果を発表しました。調査結果のポイントは以下の通りです。

1.ペプチド医薬品業界は、ここ数年で大きく変化している

 当社が前回レポートを作成した2021年1月から、今回のレポート作成時期である2024年5月までの3年強における、ペプチド医薬品業界の大きな動きを以下にまとめました。
 最も大きな動きは、糖尿病/肥満に対するペプチド医薬品の伸長でした。2023年度のペプチド医薬品(先発品)の世界市場は、500億米ドルを大きく超え、前年比43%増と急成長しています。

2.ペプチド医薬品(先発品)市場が急拡大し、インスリン市場は大きく減少

 本レポートでは、ペプチド医薬品関連の市場として、①ペプチド医薬品の先発品、②ペプチド医薬品の後発品(ジェネリック/バイオシミラー)、③インスリンの3つに区分しています。インスリンを区別している理由は、インスリンは単体で大きな市場を持つためです。
 上記3つの区分の世界市場の構成比を、2019年と2023年の2つの時点で比較してみると、2019年に比べ2023年は、「ペプチド医薬品の先発品」の比率が大きく伸びています(57%⇒77%)。一方、「インスリン」の比率は大きく減っています(35%⇒17%)。
 このようにペプチド医薬品の市場構造は大きく変わってきています。今後も、ペプチド医薬品関連市場は、ペプチド医薬品の先発品に牽引されると思われます。

 

3.「開発は高いが市場は低い」。ペプチド医薬品における日本の存在感

 現在、市場の急拡大に伴い、世界の各企業がペプチド医薬品の新規開発を積極的に進めています。ペプチド医薬品の新規開発は、欧米企業が中心ではありますが、開発品ベースでは日本企業も16%を占めており、一定の存在感を示しています。
 一方、ペプチド医薬品の市場(売上)ベースで見ると、日本の比率はわずか4%に留まっています。日本の比率が低い理由として、①欧米に比べてペプチド医薬品の薬価が低く抑えられている、②円安による日本市場の目減り、が考えられます。特に近年では、欧米に比べて日本の薬価は低く抑えられる傾向が強まっており、製薬企業にとって日本市場の位置付けが低くなっています。
 日本におけるペプチド医薬品開発のポテンシャルを維持・拡大させるためにも、イノベーションを適切に評価する薬価制度の構築が重要です。

 
 なお、本調査は㈱BBブリッジが作成した技術・市場調査レポート「2024年版 世界のペプチド医薬品開発の方向性とビジネス展望(2024年5月30日発刊)」において実施されたものです。詳細についてお知りになりたい方は、当該レポートをご参照ください。

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